「ボールを狩る」守備と「耐え忍ぶ」守備を考えてみるちゃ
ドイツからJリーグに戻ってきた2人
— まみこ (@mayumijef) 2016年3月4日
長澤『守備の考え方はまったく異なる。ドイツではボールを奪いにいくが、日本では抜かれないようにする守り方が多い』 pic.twitter.com/oSFbToMzHF
ここ2週間、Jリーグをいろいろ見てみたがいちゃ。
最近は守備戦術やったり、分析、スカウティングとか、ロジックでサッカーを見るような感じになってきとらーで、随分偏った感じでサッカーを見ていたがいちゃ。
特に守備はのう。
ドルトムントでプレーしとった、丸岡選手がセレッソに復帰したわけやけど、そのセレッソの試合をチェックしたがいど、これは言葉失ってしまったのう・・・。
まず、ボールを持っている選手に対して、向かっていく選手がおらんがいちゃね。守備の考え方が、完全に受身になりすぎてよぉ、「とりあえず下がる」という感じになっとらーよ。これでスペースを埋めとるつもりながやろうけど、相手が動いてから、自分達も追っかけるという感じで、相手に合わせることばっかしの守備で、あんましボールへの執着心を感じられんかったがいちゃ。

4バックのはずのセレッソさんが、下がりすぎて、後ろが5人おるがに、中盤に降りてきた、町田のキーマン、鈴木孝司選手に誰も向かっていってないがやね。これだったら、彼の得意なドリブルやったり、好き放題にプレーができるわけやけど、そこで裏のスペースに飛び出したFW中島裕希選手にスルーパス出して、決定機を作られとるがいちゃね。
この他にもいろいろおっかしいな場面があって、それも相手の動きに身体を合わせるような守備ばっかりやけど、こんながやったら、確かにゼルビアさんにチャンスをたくさん作られるのは仕方ないんやないかと感じるちゃね。
セレッソに復帰した丸岡満の苦悩。「日本とドイツはサッカーが違う」 https://t.co/nRti3dGY02 「ドイツと日本じゃ守備のやり方も違うんです。ドイツは前に取りにいく時は全員で行くし、自分がはがされても次が来るから『はがされてもいいから行け』って思い切りいける」
— 羊 (@GP_02A) February 18, 2016
丸岡「監督には、『1回だけじゃなく2、3回追い掛けろ。球際の強さを見せてこい』と言われるので、そこを意識してライン際のタックルとかスライディングとかしていますけど、もっと守備の意識を高めて、何回も相手に行けるようにならないといけない」
— 羊 (@GP_02A) February 18, 2016
丸岡選手がプレーしたドルトムントのディフェンスの動画を見たけど、やっぱし「前から奪う」という意図が強くて、ボールへの執着心が旺盛やちゃね。それもチーム全体として奪いに行く感じで、ボールにチェックする味方の選手に合わせて、他の選手も連動して動く感じながよ。自分が剥がされても、次々と詰めるから、どんどんやれというのは、こういうことながやと感じたのう。
まるでバイエルンの選手が、パス回しをコントロールされとるような錯覚に陥るかと思うちゃ。
セレッソの守備と、ドルトムントの守備ちゃ、前者が「耐え忍ぶ」守備で、後者が「奪いに行く」守備と言えるちゃね。丸岡選手がゆった、「守備が全然違う」と言う意味ちゃ、日本人(受動的)とドイツ人(能動的)の守備に対する考え方が、まるで違うことから来取ると感じるちゃね。
『ブンデスリーガは恐ろしいカウンターを持つチームばかり』とペップが称していたが、ボルフスブルクは凄まじかった。勝負どころを全員が熟知、2人の動きで次にどこが空くか3人目が察し、ミスも遅滞もなくコースを取る。シュールレはハット。一回の決定機で1点取る。この厳しさは日本にはない
— 澤山大輔 (@diceK_sawayama) March 2, 2016
日本代表候補の清武山口酒井が同時出場し、右サイド起点に3人の連携でファイナルサードに運ぶシーンは何度もあった。悪くない。だけどボルフスブルクは一回のチャンスで1点取る。その水準にはなかった。彼らだけの責任ではないが、日本の課題がある意味凝縮された一戦だったなと。
— 澤山大輔 (@diceK_sawayama) 2016年3月2日
ドイツのサッカーちゃ、基本は効率主義ながで、それこそペップ・グアルディオラがゆったように、「恐ろしいカウンターを持つチームばかり」の傾向があるちゃね。その点、前からボールを奪う意識がえらい強いがやけど、能動的な守備やから、基本的には相手にポジションを動かされながら守るような日本的な守備とは違って、攻守の切り替えが素早くなりやすくなるちゃね。
あとは大きな違いとしちゃ、日本はボールポゼッションに拘りを持つ傾向があるがいど、ドイツは「ボールを持ったその時に、如何にボールをゴールにねじ込むのか?」の意識が非常に強いサッカーをしとられるちゃね。日本のサッカーの実況やと、「長くボールを持つとそれだけチャンスを作れる」ということをよく言われるがいど、オラとしちゃ、「ボールを奪う位置によって、決定機に持ち込める」という、ドイツ的な感覚の方が好感を持てるとこはあるちゃね。
軽く触れた感じやったけど、まだまだ気になる要素があるので、また時間があるときにでも、守備について触れていきたいと思いますちゃ。
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ドイツではマイナーかもしれませんがリトリートはべつに国際的にも珍しい戦術とかではないですよね。
そしてたぶんこれが言いたいであろうアプローチについて、ドイツではまず奪いに行くがメジャーかもしれませんが、イタリアではまずディレイです。
日本ではみんなディレイさせてる気になっててだれもボールを奪いに行かないとか、ディレイにしても距離開け過ぎとかいうのはありますけど、そこは「ドイツでは~」などとよそと比較して善悪を論じる要素ではないと思います。。
Re: タイトルなし
> ドイツではマイナーかもしれませんがリトリートはべつに国際的にも珍しい戦術とかではないですよね。
>
> そしてたぶんこれが言いたいであろうアプローチについて、ドイツではまず奪いに行くがメジャーかもしれませんが、イタリアではまずディレイです。
>
> 日本ではみんなディレイさせてる気になっててだれもボールを奪いに行かないとか、ディレイにしても距離開け過ぎとかいうのはありますけど、そこは「ドイツでは~」などとよそと比較して善悪を論じる要素ではないと思います。。
コメントありがとうやちゃ。
ディレイに関しては、また別の機会に触れようかと思ったがいど、まずはドイツの奪い方と、オラなりの考察を記事にしたがいちゃ。ただ、ディレイやりすぎて、ボールホルダーへ向かっていく姿勢が見られんかったり、距離が開けすぎなのは、やっぱし気になるとこやと思ったがいちゃ。善悪まではオラとしちゃ、問うつもりはないので、オラの好み程度で思っとってください。
ただ、オラとしちゃ、ドイツのが奪った後の狙いが分かる守備はしとられるかと感じるちゃね。
Re: タイトルなし
> あまり大きく括らない方がいいと思いますよ。
他のチームの試合もいくつか見とるがいど、セレッソだけの問題と捉えていいかと思うとこはあるがいちゃ。